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戦後70年プロジェクトとは

この夏、福岡の演劇シーンに何かが起こる!!

地域密着にこだわり「かぶりモノ」という手法で多くの観客を魅了し、その存在は全国的にも知られる 「ギンギラ太陽's」。商店街に拠点を置き、地元の歴史物語シリーズをつくり続けてきた「劇団ショーマンシップ」。 それぞれ独自に地域に密着し活動してきた2団体が、戦後70年の節目の今年、しっかりと手を組み 演劇を通して戦時戦後の事実を刻んでいきます。
当時を語れる世代が減少する中、演劇制作を通して若い世代がその事実に迫り、それを次世代に継承していくこの活動が
この作品に留まることなく、多くの広がりを持つことを期待して、演劇作品として良質の舞台を創造します。

戦後70年の節目にギンギラ太陽"sと劇団ショーマンシップが一つの作品を創る!!


ごあいさつに代えてひとりごと 劇団bショーマンシップ 座長 仲谷一志

『人は花を咲かせるために生まれてきたのであって、散らすために生まれてきたのではない』

 今から30年以上前、芝居の世界に18歳で身を置いた僕が師事していた演出家、故・野尻敏彦が「平和アピール公演」と銘打って 「母の大罪」という作品を創っていた時のチラシに書かれていたコピーだったと記憶しています。
 劇団運営の基本は、野尻先生の下、当時の先輩たちから学んだことでした。敬愛していた師匠の一部自分が 継承できればと、必死にもがいてあらゆることにチャレンジしてきました。追いかけても、追いかけても当時の師匠には 追い付けませんがせめて劇団という形を継続していくことだけでも、地域にに根付いたプロ劇団と呼んでいただくことだけでも、 と模索を続けて参りました。
 「戦後70年プロジェクト」をギンギラ太陽'sと共に立ち上げようと決めた際、大塚ムネトさんに自分の想いを口にしたとき 上記の言葉が僕の記憶の中に蘇りました。
 一カ月のロングラン公演が出来るのは、この唐人町商店街の甘棠館Show劇場の存在があるからに他なりません。 そして、この企画に沢山の方々が賛同、応援してくださいました。
僕に出来る唯一の仕事は自分の言葉として師匠の言葉を口に出せるような作品を創る事だと思っています。
そして、この舞台に立っている若者の誰かが30年後くらいに同じ言葉を心に刻みながら芝居を創ってくれていることを期待して、 この夏毎日舞台に立たせていただきます。

劇団ショーマンシップ 座長 仲谷一志


演出・脚本 大塚ムネトより挨拶にかえて

演出担当の大塚です。最初は演出のみの予定でしたが、あまりにも時代が動いていたので、
急きょ追加で共同執筆をしました。まあ、ギンギラでは演出兼脚本担当なので、いつものことですが(笑)。

物語の中盤で、「長崎原爆の惨状を伝える本」が登場します。最初の脚本では、この本を知る所がクライマックスでした。
しかし、稽古が始まった5月中旬に、西日本新聞の記事で「検閲をすり抜けたある事実」を知り、クライマックスを変更しました。

さらに国会では「同じ言葉」を根拠にして、「だから戦争が出来る」「だから戦争が出来ない」と、どこか人ごとのように論争する 様子を見て、ラストの長ゼリフも追加しました。

最初は、70年も前の話を「どう伝えようか」悩みましたが、怖いほど現実が物語に迫ってきた・・・そう感じています。
戦争は、遠い昔の事では無いのかもしれない。怖くさえなります。

表現者として出来るのは、伝え忘れないこと。

ギンギラの魅力は、「笑い」だけではありません(もちろん、楽しい場面もありますが)。

今回は、「いつもよりシリアスなギンギラテイスト」をお届けします。



脚本 生田晃二より・・・

70年前、現代のようにメールや携帯電話のない時代、離れた人に思いを伝える主な 手段は手紙でした。
戦争で家族や友達もバラバラになり、生死もわからない。
どれだけ多くの人達が手紙で無事を知らせたり、確認しようとしたことでしょう。

 しかし、それらの手紙は検閲にかけられていました。 日本を占領したアメリカは日本人の価値観を変えるため、情報操作を行っていたのです。
少しでも進駐軍にとって不都合な事が書いてある手紙は差し押さえられ、届くことはありませんでした。
 手紙とは人の思いです。どれだけ多くの思いが、奪われていったのかわかりません。
 届かなかった思いは、人の人生を変えてしまったことでしょう。
もしかしたら、自分達の祖父や祖母が書いた手紙も、奪われていたのかもしれません。

 そして、その手紙を奪っていたのは、同じ日本人でした。彼らは、どんな思いで手紙を読んでいたのか?
   それが、この作品を書こうと思ったきっかけでした。

 あの時代を経験していない人には、その空気感は理解できないと戦争経験者の方に言われます。 確かにその通りです。しかし、当時の雰囲気を再現、追体験できるのは、小説や映画よりも 演劇という手法があっているのではと思っています。



あらすじ

ギンギラ太陽's 公式サイトへ
劇団ショーマンシップ公式サイトへ




■後援
 福岡県福岡県教育委員会
 福岡市福岡市教育委員会
 (公財)福岡市文化芸術振興財団
 福岡地方史研究会
 福岡県地方史研究連絡協議会


■協力
 唐人町商店街振興組合
 協同組合唐人町プラザ甘棠館
 アンミックスエンタテインメント
 ピクニック


■協賛
 株式会社トータル・メディカルサービス
 さくら薬局・さくら本舗

 ちゅら花株式会社


■助成
芸術文化振興基金 芸術文化振興基金 助成事業