「博多仁和加(にわか)」の第一人者であり、最後の名人と呼ばれた生田徳兵衛・・・・。
徳兵衛の没後50年の節目に、彼が書いた段もの仁和加の台本を
徳兵衛の末裔であり劇団ショーマンシップの座付き作家である生田晃二が現代風に脚色し上演します。

 このお芝居のポイントとなる二人の男
生田 徳兵衛
 1899年ー1967年 大正〜昭和時代の博多にわか師。
 福岡県出身。本名は権次郎。
 明治22年生まれ。父の跡を継いで徳兵衛となり、 生田組を組織して座長となる。
 東京で落語、大阪で喜劇を学んで芸の基礎をつくり 歌・三味線・踊りも巧みだった。
 海外を巡演して「博多仁和加」を紹介する活動も行った。
 昭和42年1月28日死去、享年78歳。

生田徳兵衛
生田 晃二
 1995年2月に劇団ショーマンシップ入団。俳優として多くの作品に出演。
 2001年より、座付き作家として執筆活動を始める。
 地元の歴史物語題材にした「筑前亀門烈伝」は計6作に及んだ人気シリーズで、
 その流れを汲んだ「唐人歌舞伎」は、数多くの歴史ファンを獲得し好評を博している。
 他にもコメディ系など、幅広い作品を手掛ける。
 唐人町商店街振興組合の理事も務める。

 最近では、地元福岡の歴史についての講演会も行っている。


 
生田晃二

 「THE NIWAKA〜ふてえがってえ男の話〜」あらすじ

 生田徳兵衛の人生ドラマを描きつつ、彼の書いた「博多仁和加」の台本より2つの演目が登場します。

 【電話室】
  放蕩者の伊三郎がこしらえた借金を返さんと、馴染みの芸者・お花が金を無心した相手は実は……。
  伊三郎とお花、叔父夫婦が織りなす喜劇。


 【日本晴れ】
  戦後間もない農村。
  人の為とはいえ、傷害罪として刑務所へ行った青年。
  出獄して真人間として働こうとしたが、前科者あつかいされ、世間は冷たかった。
  荒れた生活を送る青年だが、兄弟の如くしていた友の友情で立派に更生する。
  友は青年の事を思い、妹を妻にやり、目出度い実を結ぶ。涙あり、笑いありの一幕モノ。